
営業マンなんですが、いろいろダメです。今月も売り上げ足りません。やめたいですが、他にスキルもありません。どうしらたいいでしょうか。
営業マンは、目標達成してなんぼの世界。
達成していれば楽園、未達成ならヤクザのように詰められる厳しい世界。



達成率30%とか、どうしようーもないですよね…もはやあんたら上司のせいだよ、しっかり予算組めよ、と、言いたくなります。
でももし、簡単に成約率を高める方法があったら、試してみたいと思いませんか?
そこでこの記事は、営業マンの強い味方、SPIN話法について解説します。
この記事をみれば、SPIN話法の効果と使い方がわかります。
結果、今月の受注率があがり、営業成績が達成します。






SPIN話法(スピン話法)とは【ヒアリングのフレームワーク】
※動画をみればSPIN話法の概要がわかります
SPIN話法は、ヒアリングのフレームワークです。
SPIN話法
- Situation(シチュエーション):状況質問
- problem(プロブレム):問題質問
- Implication(インプリケーション):示唆(しさ)質問
- Need-payoff(ニードペイオフ):解決質問
SPIN話法を使ってヒアリングするだけで、まだお客さんが「気付いていない問題」を発見できます。



気づいていない問題に対する改善案を出すことで、結果、受注率が上がるロジックです。
緊急性次第では、翌日プレゼン、受注まで進みます。なので、SPIN話法は、営業マンにとって、売りあげをあげる強力なフレームワークです。
SPIN話法のメリット
SPIN話法のメリットは、押し売り感をなくせること。
なぜなら、一方的な提案でなく「改善案がほしい状態」を作れるからです。
たとえば「接客しつこい服屋」。しつこくされるとお店を出たくなります。これは、一方的だからです。
しかし、声掛けも少なく、ほどよい距離間の店員さんには、こちらから質問したいですよね?
そもそも営業の入り口は「いらない」がほとんどです。そりゃ、受注が少なくて当然です。
「営業電話をうけて、断りきれず打ち合わせ…」
こんなケースが多いので、失注するほうが多いのは仕方がないこと。



SPIN話法は「提案が欲しい」を作ります。「いらない」から「ほしい」に変化させる強力なフレームワークです。
SPIN話法のデメリット
デメリットは、お客さんとの関係構築が必要なこと。
なぜなら、SPIN話法が不快に感じる人もいるからです。
たとえば、初対面の営業マンに「売り上げどうすっか?」など、突然聞かれたら不快に感じることもあるでしょう。



SPIN話法は、既存のお客さんに使うこと、おすすめします。
どうしても初対面のお客さんにSPIN話法を使いたい場合、「本日は、課題のヒアリングをさせてください」と、はじめに許可をとることが大切です。
クッション言葉をつかうことで、不快を回避できます。
例文つき!SPIN話法の使い方【営業うまくいかない人へ】


SPIN話法の使い方は、S→P→I→Nの順に、ヒアリングするだけ。トレーニングは不要です。
ポイントは、自然に「状況質問」に持っていくこと。押し売り感が出て、警戒されてしまいます。



状況質問は、アイスブレイクか冒頭で話すと自然に入り込めます。
ここからは、SPIN話法の使い方を「車を売りたいお客さん」を例に記載します。
状況質問(現状と理想の質問)
状況質問とは「現状と理想」の質問をすること。
現状と理想のギャップが「課題」です。SPIN話法は、お客さんも把握してない課題をみつけることが目的なので、状況質問はとっても重要です。
例文
あなた「差し支えなければ、理想の販売台数と現状を教えていただけますか?」
車を売りたいお客さん「理想は月5台、車売りたいんだよね。でも毎月1台しか売れてないよ」
課題を引き出すのに有効な方法が、オープンクエッションです。
オープンクエッションとはYES、NOで答えられない質問です。
オープンクエッションを使うと、会話が広がるメリットがあるので、課題が見つかりやすいです。



状況質問の注意点は、商材に関係のある質問をすること
たとえば、車を売りたいのに、パソコンのヒアリングしても意味がありません。
また、質問が多いと、尋問のような悪印象を与えますので、多くても3つまでにしましょう。
問題質問(悩みを明確化)
問題質問は「現状と理想の差から、悩みを明確化」する質問です。
状況質問から、具体的な悩みに落とし込みます。
例文
車を売りたいお客さん「目標は、月5台の注文が欲しい。でも毎月1台しか売れない」
あなた「現状から理想の状態にいくまで、何が必要ですか?」
車を売りたいお客さん「もっと見込み客の来店を増やす必要があるけど、お金も人手も足りないんだよね」
あなた「お金と人手が足りないのですね…」
悩みの深堀は、クローズドクエッションがおすすめ。
クローズドクエスチョンとは、YesかNoかで返答できる限定的質問です。



注意点は、的外れな質問を避けること。
なぜなら、クローズドクエッションで、多く質問すると尋問になるからです。
なので、商談前に、想定できる問題点をリスト化し、仮説と答えを持っておくことおすすめ。



スムーズに、示唆質問に進めます。
示唆質問(理想の状態になれそうですか?)
示唆質問は「今の状態で、理想の状態になれそうですか?」という質問です。
「問題質問」で深ぼった問題が、将来どのような影響を及ぼすか、伝えるステップです。
例文
あなた「今の状態で、今年、来年あたりで、目標達成できそうですか?」
車を売りたいお客さん「…正直、厳しいね…」
あなた「1年後は、さらに電気自動車が普及してくるので、電気自動車への販売シフト計画が必要ですね」
いま起きている問題を放置すると、1年後どうなるか伝えます。



ポイントは、脅し(おどし)すぎないこと。
たとえば、「このままでは店舗が潰れる」とか「社長にクビにされますよ」とあおると、不信感が増して逆効果。
「改善できます前提」で、明るい未来(ベネフィット)を話すことが大切です。
以下記事は、ベネフィットが見つかる書籍「ポチらせる文章術」「セールスコピー大全」の感想レビューです。
参考にどうぞ。
解決質問(こんな解決法がありますよ)
最後は、解決質問。
「こんな解決方法あります、お時間いただけますか?」という質問です。
弊社でギャップを埋められることを伝え、次回プレゼンするための質問をします。
例文
あなた「実は、○○という商品で、人件費を50%カットできるんですよ」
車を売りたいお客さん「なにそれ!教えてよ」
あなた「もしよろしければ、問題解決の提案をさせていただきたく、お時間いただけますか?」
解決質問は「もしよろしければ、問題解決の提案をさせていただきたく、お時間いただけますか?」と伝えるだけでOKです。
このとき「他社の成功事例」を共有できれば、導入ハードルがさがるので、お客さんの興味も高まります。
自社の強みを押し出し、比較検討させない【3C+2C分析】





SPIN話法は、そんなにスムーズ受注できるの?受注率って、簡単にあがらないよ?
スーパーで野菜を選別するように、人は購入前に商品の比較をします。
なぜなら、納得する商品をお得に購入したいからです。
そこで重要なのが、3C+2C分析です(サンシー分析とニシー分析)。
3C+2C分析は、従来の3C分析に、2Cをプラスした分析を示します(上記、画像参照)。
簡単に言いうと、他社に負けない自社の強みを打ち出し、比較検討させないための分析です。
「商談はいい感じだったのに、なぜか失注した…」
こんなケースは、比較検討され、他社に価値を感じてしまった場合が多いです。
あなたの商品より安くてお得な商品が見つかれば、心変わりするものです。



せっかくSPIN話法で課題を出しても、「きっかけづくり」で終わってしまいます。
なので、SPIN話法と3C+2C分析はセットで行うこと。あなたの商品は、顧客にどんな価値をあげることができるか、商談でアピールすること。
例えば、競合よりも圧倒的に安ければ、顧客はあなたを選ぶでしょう。
結果、受注につながる可能性が高くなります。
まとめ【例文つき!SPIN話法を事例でわかりやすく解説】


まとめです。
今回は、「SPIN話法を事例でわかりやすく解説」というテーマで記事を書きました。
SPIN話法とは、お客さんが「気付いていない問題」を気づかせる、ヒアリングのフレームワークです。
SPIN話法
- Situation(シチュエーション):状況質問
- problem(プロブレム):問題質問
- Implication(インプリケーション):示唆質問
- Need-payoff(ニードペイオフ):解決質問
SPIN話法のメリットは、押し売り感をなくせること。
状況質問は、アイスブレイクか冒頭で話すと自然に入り込めます。
また、SPIN話法と3C+2C分析はセットでおこないましょう。
なぜなら、自社の強みをその場で伝えることができるから。



提案後に、比較検討させません。
「SPIN話法と3C+2C分析」を使えば、今までかかっていた「商談準備時間」が節約できます。結果、商談数が増え、受注数も増加するでしょう。
SPIN話法と3C+2C分析、知らなかった方は、ぜひ使ってみてください。
来月から、個人目標を達成できる可能性が高まります。
\30日お試し無料/
いつでも解約OK!リスクなし